「モンスター」井上尚弥、次なる挑戦は12月24日、有明アリーナ。
相手はIBF・WBO世界スーパーバンタム級1位、サム・グッドマン。
4団体統一王者として3度目の防衛戦を迎える井上選手に、世界中から熱い視線が注がれています。
果たして、この注目の対戦はどのような結末を迎えるのか? 海外のボクシングファンやメディアの期待と予想は?
この記事では、来たるグッドマン戦だけでなく、ネリ、ドネア、フルトン、タパレスといった強豪たちとの激闘についても振り返り、その時の海外の反応をまとめています。
井上選手の圧倒的なカウンター、驚異的なスピード、そして破壊的なパンチ力…世界を震撼させた名勝負の数々を、海外の視点から改めて振り返ってみましょう。
井上尚弥の試合に対する海外の反応
世界中のボクシングファンを魅了する井上尚弥選手。
その試合は毎回、海外でも大きな注目を集めています。
ここでは、次戦や、過去試合における海外の反応をまとめて紹介します。
【次戦】 井上尚弥vsサム・グッドマン
日付 | 2024.12.24 |
試合 | WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級王座防衛戦 |
階級 | スーパーバンタム級 |
結果 | 2024年12月24日に決着 |
会場 | 有明アリーナ |
- 「井上の試合頻度が好きだ。今年3試合もするなんて、トップ選手では極めて珍しい。」
- 「タパレス戦が12月26日にあったから、グッドマン戦が24日にあるとすると、この1年間で4試合目になる。」
- 「井上の活動量はクレイジーだ。」
- 「この『小さな男』を嫌う人もいるけど、マイク・タイソンが彼を『モンスター』と認めてるから、彼の実力は本物だ。」
- 「井上はリングでの速さが異常。どんな文脈でも、井上のやっていることは常軌を逸している。」
- 「クリスマスのプレゼントとして、グッドマンは目の骨折と肝臓のあざをもらうことになるな。」
- 「井上がドヘニーと試合をしたとき、『俺の残り物を相手にしてる』ってグッドマンが言ってたけど、9月の試合日程を拒否したのはお前だろ(笑)。」
参照:https://www.reddit.com/r/Boxing/comments/1fvh5ix/naoya_inoue_and_sam_goodman_are_finalizing_a_deal/
井上選手の年間4試合という活動量と、常軌を逸したスピードに驚嘆する声が多数。
グッドマンの行く末を案じる声や、過去の発言の矛盾を指摘する声も。
果たしてグッドマンは「モンスター」にどう挑むのか?
井上尚弥vsTJ・ドヘニー
日付 | 2024.09.03 |
試合 | WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ |
階級 | スーパーバンタム級 |
結果 | ○ (7RTKO) 王座防衛WBA(2)、WBC(3)、IBF(2)、WBO(3) |
会場 | 有明アリーナ |
- 「彼は前のラウンドでボディショットを受けた後、すぐに背中を押さえていた。」
- 「『彼はボディショットを食らって背中を壊された』…ただのモンスターの日常だな。」
- 「背中の怪我で脳は助かった。あと2ラウンド続けていたら健康被害が深刻だっただろう。」
- 「井上は本当に避けられない存在だ。」
- 「井上のパンチは今や老化を加速させるレベルだ。」
- 「彼(ドヘニー)は人間サンドバッグになった、その瞬間に(笑)。」
- 「井上は試合中、ただウォーミングアップしていただけのように見えた。」
- 「すべての日本の試合は静かだが、今回のはこれまでで一番静かだったかもしれない。プライドやライジンの試合でもこんなに静かなことはなかった。」
- 「東京の試合はさらに静かになっているように感じる。井上の試合はメイウェザーのように、本物の高級なイベントになっている。」
- 「井上は活動的だね。3ヶ月ごとに試合をしている。」
参照:https://www.reddit.com/r/Boxing/comments/1f7y442/spoiler_naoya_inoue_vs_tj_doheny/?rdt=33517
井上選手のボディショットで背中を痛め、TKO負けとなったドヘニー。
海外ファンからは、井上選手のパンチの威力と避けられない強さへの驚きの声が上がりました。
また、静かな会場の雰囲気や井上選手の試合頻度の高さにも注目が集まっています。
井上尚弥vsルイス・ネリ
日付 | 2024.05.06 |
試合 | WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ |
階級 | スーパーバンタム級 |
結果 | ○ (6RTKO) 王座防衛WBA(1)、WBC(2)、IBF(1)、WBO(2) |
会場 | 東京ドーム |
- 「井上の3つのダウンはすべて短いパンチで生まれた。溜めなしで、相手の隙を見つける目、パンチの技術、そして自然なパワーが全く次元が違う。ほんの一瞬の隙間を見つけて、”シュクシュク、ボン!”で終わり。」
- 「2ラウンド目のダウン、あの距離の管理は信じられない。後退しながら右を避けて、間隙を突いてパンチを繰り出すのはエリート。」
- 「井上、初回は不安定で、すぐにKOを狙っているように見えた。ネリの日本での過去の問題や観衆の期待が影響したのかも。気合が入りすぎてたけど、ダウンをきっかけに冷静になったね。」
- 「東京ドームの雰囲気はヤバかった。テレビでは音が伝わりにくいけど、現地は地響きがするくらい揺れてた。あんなエネルギーは初めてで、二度と経験できないかもしれない。」
- 「ネリにとっての報いだ。過去の悪事に対する罰としてふさわしい。」
- 「別の視点から見たくていくつかのアングルで見たけど、1:13のネリのコンボ後の井上の1-2-3はカメラが切り替わるほど速く、まるでシーンが飛んだように見えた。」
参照:https://www.reddit.com/r/Boxing/comments/1cnaq1w/highlights_of_naoya_inoue_vs_luis_nery_a_shocking/
ネリとの戦いで圧倒的な勝利を収めた井上選手。
海外ファンは、そのスピード、パワー、そして高度な技術に驚嘆しました。
短いパンチで3度のダウンを奪い、隙のない戦いぶりを見せた井上選手。
初回の焦りから冷静さを取り戻すメンタルの強さも指摘されていました。
井上尚弥vsマーロン・タパレス
日付 | 2023.12.26 |
試合 | 世界スーパーバンタム級4団体統一戦 |
階級 | スーパーバンタム級 |
結果 | ○ (10RKO) 世界スーパーバンタム級4団体統一 |
会場 | 有明アリーナ |
- 「井上のパンチでガードを貫いてKOした。これはもう次元が違うわ。」
- 「2階級統一王者を12ヶ月で達成。尊敬しかない。」
- 「井上のパワーは異常で、後半のラウンドでもそのパワーを維持できる。」
- 「タパレスにはリスペクトを。彼はただ生き残るためでなく、勝つためにリングに立った。そして井上の95%の対戦相手よりも良い戦いを見せた。」
- 「井上が過去に戦った中で、タパレスは2番目にタフな相手だったと思う。」
- 「タパレスは予想以上に健闘した。井上が最も人間らしく見えたのはドネア戦以来かも。タパレスの調整が中盤ラウンドで井上を悩ませたけど、それでも井上は強すぎる。」
- 「第3ラウンドのボディショットは最も美しいボディショットだった。タパレスが倒れなかったことで井上が意地を張り、ボクシングせずに打ち合いを選んだように見えた。」
参照:https://www.reddit.com/r/Boxing/comments/18r6h16/spoiler_naoya_inoue_vs_marlon_tapales/
ガードを貫通するパンチでタパレスをKOした井上選手。海外ファンは、その異次元の強さに改めて驚嘆しました。
タパレスの健闘を称える声も多く、井上選手を苦しめたタフな相手として記憶に残るでしょう。
特に3ラウンドのボディショットは、多くのファンの目に焼き付いているようです。
井上尚弥vsスティーブン・フルトン
日付 | 2023.07.25 |
試合 | WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ |
階級 | スーパーバンタム級 |
結果 | ○ (8RTKO) WBC・WBO世界スーパーバンタム級奪取 |
会場 | 有明アリーナ |
- 「フルトンを完全にシャットアウト。とんでもないことだ。」
- 「初めて122ポンド(スーパーバンタム級)で戦って、無敗のチャンピオン相手にこの圧倒的な勝利。パウンド・フォー・パウンド(全階級で体重差のハンディキャップがない場合、誰が最強であるかを指す指標)1位にふさわしい。」
- 「ボディジャブのフェイントから一瞬でアゴにストレート、完璧なセットアップ。」
- 「井上のジャブは現代ボクシングの中でも最高だ。正確、速く、強力。」
- 「フルトンは第1ラウンドから怖がっているように見えた。井上のスピードとタイミングに怯んだ。」
- 「クールボーイ(フルトン)は倒れた後、自分がどこにいるかもわからなかった。彼のコーチも無理な主張ばかりしていないで、タオルを投げるべきだった。」
- 「井上のガゼルパンチ(跳ねるように飛び込むパンチ)は見事だった。」
- 「ボディジャブから頭への右ストレート、これ以上ない美しいコンビネーション。」
- 「126ポンド(フェザー級)に上がっても、井上ならチャンピオンたちを軽く片付けるだろう。」
- 「井上はボクシング界の神からの贈り物だ。全盛期に彼を観られるのは幸せだ。」
- 「パウンド・フォー・パウンドで彼に勝てるボクサーはいない。彼のスピード、パワー、タイミングは並外れている。」
参照:https://www.reddit.com/r/Boxing/comments/159a60l/spoiler_stephen_fulton_vs_naoya_inoue_highlight/
フルトンを圧倒し、階級を上げての勝利を手にした井上選手。
海外ファンはパウンド・フォー・パウンド(PFP)1位にふさわしいと井上選手の強さを称賛。
スピード、パワー、テクニック、全てにおいて非凡な井上選手に対し、もはや敵なしとの声も上がっています。
海外の反応から見る、井上尚弥の「凄さ」
海外のボクシングファンたちは、井上尚弥選手の戦いぶりをどのように見ているのでしょうか?
その「凄さ」は、一体どこにあるのか? 海外の反応から、井上選手の卓越した能力を分析していきます。
戦績・実績
- 彼はチャンピオンをやすやすと破壊している。
- 彼はこの時代で最も巧みなボクサーの一人。彼は望めば完璧なボクサーになれるが、ファンにエキサイティングな試合を提供したいと思っている。
- 何が特別なのかというと、彼は史上最高の選手の一人だからだ。
- 13の世界チャンピオンタイトル、4つの階級にわたる17回の防衛、そして2つの階級で統一王者となり、31歳という若さで成し遂げている。タンクのような同年代の選手と比較しても、同じレベルの業績を上げていないのに、多くのファンはタンクをボクシングの顔だと考えている。
- ライター級以下で、彼のようにこれほど多く語られたり議論されたりする選手は他にいない。彼が注目されているからこそ、無知なファンは彼の一挙手一投足に注目し、強い相手と戦っていない(ある程度は妥当な意見だが)、彼を数階級上のタンクやロマチェンコと比較するなど、批判している。彼ら自身のファイターには同じ基準を設けていないのに。
- これほど高い基準が設定されたファイターは、何年も前のマニー・パッキャオぐらいしか聞いたことがない。これは彼がどれほど特別なのかを物語っている。
参照:https://www.reddit.com/r/Boxing/comments/1cwnw1u/whats_so_special_about_inoue_at_the_end_of_the_day/
圧倒的な強さでチャンピオンを次々と撃破してきた井上選手。その戦績と実績は、まさに「史上最高の選手の一人」と呼ぶにふさわしいものです。
海外のファンからは、その偉業を称える声とともに、他の選手と比較して井上選手に厳しい基準が設けられているという意見も。
パッキャオ以来の特別な存在として、井上選手はボクシング界の歴史に名を刻み続けています。
技術・パワー
- 基本的なボクシングの基礎をマスターし、エリートレベルの運動能力を兼ね備えている。井上は崇高なパンチングテクニックを持ち、カウンターやコンビネーションのパンチの精度は途方もなく高く、最大の要因はフットワークのバランス。常にパワーショットを放てる体勢にある。
- ハイリスク・ハイリターンのスタイルでファンに人気だが、多くのファンは、リング上での調整力、距離管理の上手さ、巧みな罠/フェイントなどに見られるように、より「スイートサイエンス」志向のスタイルでボクシングをするのが上手いことを知っている。ジャルピアーンラーやロドリゲスとの115ポンド(スーパーフライ級)での試合、比嘉やセルバニアとのスパーリングを見れば、単に異常な運動能力で運ばれているボクサーではないことがわかる。
- 井上はパンチが非常に正確だ。彼は非常に効果的にパンチを当て、通常は少なくとも40%のパンチを当てている。パンチの選択も非常に優れている。
- 井上はとんでもないパワーも持っている。この階級ではほとんど見られないようなパワーだ。だから、それはもう一つの大きな強みであり、ファンにとってのもう一つの大きな魅力だ。しかし、井上は努力を重ねてきた。彼は完全無欠のパッケージであり、単なる反応速度と運動能力だけではない。彼が戦うレベルでは、そういう選手は排除される。
参照:https://www.reddit.com/r/Boxing/comments/1cwnw1u/whats_so_special_about_inoue_at_the_end_of_the_day/
海外のファンは、井上選手の強さを「完全無欠のパッケージ」と表現しています。
基礎技術の徹底的な習得、天性の運動能力、そして正確無比なパンチと驚異的なパワー。これらの要素が高度に融合することで、唯一無二のボクシングスタイルが確立されているのです。
さらに、高度な戦術眼や調整力、距離管理能力といった、単なる身体能力だけでは成し得ない能力も高く評価されています。
井上選手の強さは、才能だけでなく、たゆまぬ努力によって築き上げられたものであることが、海外からも高く評価されている点です。
まとめ
この記事では、井上尚弥選手の試合に対する海外の反応を中心に、その圧倒的な強さ、そして世界からの評価の高さを改めて確認してきました。
グッドマン戦、ドヘニー戦、ネリ戦、タパレス戦、フルトン戦…どの試合においても、井上選手は世界中のファンを熱狂させ、驚嘆させてきました。
カウンター、スピード、パワー、そして輝かしい戦績と実績。
ボクシングにおけるあらゆる要素で最高峰の能力を発揮する井上選手は、マイクタイソンが言った「モンスター」の異名にふさわしい存在と言えるでしょう。
そして、その強さは、才能だけでなく、たゆまぬ努力によって支えられていることも、忘れてはなりません。